映画のストーリーを構成する上で、俳優をイメージしながら演出を考える手段の一つとして、ガス・ヴァン・サントは若い頃から俳優のポートレートを撮影し、至る時にその写真を眺めていたと言います。それらのアーカイブからまとめられた写真集『Gus Van Sant 108 Portraits』(1992)も有名ですが、こちらは2010年にアンディ・ウォーホルとのコラボで行われたポートレートのエキシビジョンを機に刊行された作品集。上述したマット・デイモンの他、キアヌ・リーヴスやニコール・キッドマンらも登場します。